コンセプト
私は長年多くの住宅建築を設計してきました。
今回、かわいい木造の事務所を造るにあたり、京都の大学で、木で造ることについて改めて研究しました。
また温故知新の精神で多くの古い木造住宅を見て歩きました。
古くなるほど美しくなる「古美(ふるび)る」建物を目標に、今までの設計をふまえ、又新しい設計の要として10のコンセプトをまとめた次第であります。



MMK 建楽設計 住宅設計・10のコンセプト

1. 豊かなエコ住宅 − 小さな家で豊かに暮らす
2. 環境にやさしい家 − 自然素材、断熱スクリーン、ゼオライト
3. 心地よさの設計 − 温度、湿度、手触り、匂い、質感
4. 緑を大切にする − 街に緑
5. 豊かな収納 - 心地よい家具
6. 太陽の恵み、風の流れ − 無暖房 無冷房 昼間無照明
7. 家族のつながり − 空間のつながり 心のつながり
8. ひかえめな外観、豊かな内部 − 照明デザイン 陰の魅力
9. 生活に楽しさを - 建築を楽しむ
10. 木の魅力 − 構造表現 開口部デザイン 木製建具





1. 豊かなエコ住宅 − 小さな家で豊かに暮らす

 小さな家で豊かに暮らす、4人家族なら20坪もあれば十分であるといえます。気配が感じられ、家族の絆も深まる家になります。 現に私達家族はそうして暮してきました。

 

MMKは8坪の土地に12坪のワンルームの家

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2.環境にやさしい家 − 断熱スクリーン、ゼオライト、自然素材
 

 日々の暮らしの中で自然を直に感じられる生活、自然の美しさ、豊かさ、快適さを感じることが出来る家が理想と考えます。

 

MMKは風が通り光を感じる家、断熱スクリーン、 ゼオライト


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3.心地よさの設計 − 温度、湿度、手触り、匂い、質感
 

 見えないものをデザインする、柔らかな空気、心地よい手触り、白い質感、これらのものは自然素材の中に存在します。

 

MMKは全て自然素材。


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4.緑を大切にする− 街に緑
 

 緑は風や光を運びます。私は新緑の「いろはもみじ」の木漏れ日が美しいと感じます。 狭くても小さくても緑は人の心を癒してくれる。家と緑は一体であり、街にうるおいを与えます。

 

MMKは屋上緑化、外壁のムベの花、足元のヒイラギ南天、ツワブキなどを実践しています。


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5.豊かな収納 - 心地よい家具
 

 十分な収納は空間を豊かにします。見せる収納、隠す収納をおりまぜて造ります。

 

MMKは半地下に充分な収納、室内には壁面収納、家具収納、からくり収納などを取り入れています。


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6.太陽の恵み、風の流れ − 無暖房 無冷房 昼間無照明
 

 設備に頼り過ぎない快適さを目指しています。断熱を十分行い、無暖房無冷房を理想とし、昼間照明を必要としない家とします。

 

MMKは屋上緑化の断熱、天井の暖かい空気をダクトで下階へ送る、全館1つのACでまかなっています。

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7.家族のつながり − 空間のつながり 心のつながり
 

 空間がつながり、家族の気配が感じられる間取りは、家族の絆を深める家になっていきます。家族全員が個室を持ち、パソコンで外部とコミュニケーション を取るだけの家には疑問が残ります。

 

MMKは全てワンルーム。扉は化粧室と倉庫だけです。


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8.ひかえめな外観、豊かな内部 − 照明デザイン 陰の魅力
 

 周辺の街並みにとけ込むような控え目な方が良いと考えます。内部は空気も含めて豊かな空間を創造します。

 

MMKは茶色と緑の外観で将来的には屋上の緑と一体になった家になる。内部は木造格子の豊かな空間。


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9.生活に楽しさを - 建築を楽しむ
 

 遊び心のある家、ちょっとした癒しのある家は心を和ませます。

 

MMKはデッキのテーブル、浮く椅子、障子のようなブラインド、隠れる机、無双窓など。


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10.木の魅力 − 構造表現 開口部デザイン 木製建具
 

 木造は木が構造であり、意匠でもある。肌触りは日本人が忘れてはならないものである。木を現代に生かし、新しい形で蘇らせ、長く愛される住宅を目指してゆきたいと考えています。

 

MMKの木造格子は構造でもあり、内部意匠でもあり、棚受けでもあります。床は42mm杉板、階段は30mmの杉板です。



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